VA手順書内で処理を分岐するとき

このページでは、VA手順書の処理フローを、各種条件で分岐するケースについて説明します。

「値で分岐」・「条件で分岐」について

dejiren では、ある処理を実行した結果に基づいて後続の処理を複数の処理方法に分けたい、という構成に対応する、「値で分岐」ブロックと「条件で分岐」ブロックをご用意しています。

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条件分岐のケース例

顧客から受信したメールについて、内容を識別しようとするケースを例示します。

メールの件名に埋め込まれたキーワードをもとに、
A、B、Cの三種類の自動処理を実行します。
このケースでの条件分岐にて「値で分岐」ブロック、「条件で分岐」ブロック のそれぞれを適用する場合の特性の違いについて解説します。

「値で分岐」ブロックの設定・挙動

「値で分岐」ブロックを用いる場合、
まず最初に分岐条件の 判定に使用する項目を設定します。

判定に使用する項目はすべての分岐条件で共通となり、個別に変更することはできません
個別の分岐条件においては、分岐を適用する際の具体的な条件のみを設定します。

「条件で分岐」ブロックの設定・挙動

「条件で分岐」ブロックでは共通の設定を行わず、
個別の分岐条件ごとに分岐条件の判定に使用する項目と具体的な条件の両方を設定します。

この例の業務フローでは、メール件名のみを分岐条件の判定に使用する項目としていますが、
分岐条件ごとに異なる項目を判定に使用することも可能です。

☆一つの項目を基準にして条件分岐を行う場合、
「値で分岐」ブロックと「条件で分岐」ブロック のどちらを使用しても大きな差はありません。
判定に使用する項目を個別に設定する必要がないという点と、
後述する回答リストの自動反映ができることから、
「値で分岐」ブロックを用いる方が設定の手間が若干少なくなります。

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複数の条件に一致するケースの処理(And条件)の設定

複数の条件に一致した場合に、後続の処理に進めるように条件を設定することができます。
(A、かつBの場合)

前項で使用した例の業務フローに、添付ファイル の有無による判定を追加し、添付ファイル が存在する場合は新しい処理(処理A’ または 処理B’)を実行するように設定するケースで説明します。
この業務フロー例を用いて、
二つの項目を組み合わせたAnd条件で判定を行う場合に
「値で分岐」ブロックと「条件で分岐」ブロックでどのような違いがあるのか説明します。

「条件で分岐」ブロックの場合

「条件で分岐」ブロックでは
個別の分岐条件ごとに分岐条件の判定に使用する項目と具体的な条件の両方を設定するという、複数の条件を組み合わせたAnd条件を設定することができます

また、組み合わせる条件の数も個別の分岐条件毎に変更することができるので、すべての分岐条件を一階層に並べて管理することができます。

「値で分岐」ブロックの場合

「値で分岐」ブロックは
最初に指定した項目以外を 判定に使用する項目 にすることができないため、
二つの項目(メール件名 と 添付ファイル)を組み合わせて判定に使用するAnd条件での分岐を設定することはできません。

▶️ 「値で分岐」ブロック でAnd条件と同様の処理を実現するには

メール件名を基準として条件分岐を行った後に、
添付ファイルを判定基準にした「値で分岐」ブロック を複数段階で設定することで、
And条件と同様の処理を実現することができます。
(Aが一致、次にBが一致)
ただし、組み合わせる条件の数が増えると手順書の階層が増えてメンテナンスが複雑になるため、
And条件の分岐は「条件で分岐」ブロックで設定することをお勧めします。

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回答待ちリストの自動反映

「値で分岐」ブロックの場合

「回答待ちリスト」ブロック を手順書に配置すると、
配置したブロック の直後に「値で分岐」ブロックが必ず配置されます。
「回答待ちリスト」ブロックで設定した回答内容(選択肢)を
「値で分岐」ブロック に自動的に反映することができます。

※)「回答待ちリスト」ブロックで設定した回答内容(選択肢)を「値で分岐」ブロックに自動的に反映するためには、両ブロックの間に他のブロックが配置されないことが必要です。
他のブロックが間に配置されても分岐処理は動作しますが、
「回答待ちリスト」の選択肢に増減があったときに分岐条件に自動反映されなくなります

「条件で分岐」ブロックの場合

「条件で分岐」ブロックは、「回答待ちリスト」ブロックで設定した回答内容(選択肢)を「値で分岐」ブロックに自動的に反映することはできません。
「回答待ちリスト」ブロックの回答内容を基準に分岐することはできるものの、「値で分岐」ブロックのような自動反映は行われないため、「回答待ちリスト」の選択肢に増減があった場合には、個別の条件をすべて手動で設定する必要があります。

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条件分岐の種類

分岐の比較基準になる項目

指定可能な分岐条件は、比較基準となる項目のデータタイプによって変わります。

  • 値を直接入力した場合は「文字列」のデータタイプとして扱われます。
  • 各種連携先から取得した値を条件分岐させる際、出力された値のデータ型や書式により期待通りの結果とならない場合があります。
    その場合には、出力値のデータ型やデータフォーマットを確認、調整してください。
    (例;日付比較で[yyyy-mm-dd]の日付型と[yyyy/mm/dd]のテキスト型で比較しても一致しない)

また、比較基準となる項目の場所は、ブロックによって異なります。

▼比較基準となる項目の例

分岐条件の種類

「条件で分岐」ブロックの例

条件

説明

設定

備考

一致する

左右の欄に指定した値や項目を比較して、すべて同じかを調べます。

一致しない

左右の欄に指定した値や項目を比較して、異なるかを調べます。

始まる

左欄に指定した値や項目が、右欄に指定した値や項目で始まるかを調べます。

終わる

左欄に指定した値や項目が、右欄に指定した値や項目で終わるかを調べます。

含む

左欄に指定した値や項目に、右欄に指定した値や項目が含まれるかを調べます。

いずれかに一致する

左欄に指定した値や項目と、右欄に指定した複数の値や項目のいずれかが含まれるかを調べます。

存在する

欄に指定した項目に、値が存在していることを調べます。たとえば、データタイプが「テーブル」の項目に値があるかを確認したい場合などに使います。

存在しない

欄に指定した項目に、値が存在していないことを調べます。たとえば、データタイプが「テーブル」の項目に値があるかを確認したい場合などに使います。

等しい

左右の欄に指定した値や項目を比較して、等しいかを調べます。

比較基準の項目として、データタイプが「整数」の項目を指定した場合に選択できます。なお、数値を直接入力した場合は「整数」ではなく「文字列」のデータタイプとして扱われます。

等しくない

左右の欄に指定した値や項目を比較して、等しくないかを調べます。

比較基準の項目として、データタイプが「整数」の項目を指定した場合に選択できます。なお、数値を直接入力した場合は「整数」ではなく「文字列」のデータタイプとして扱われます。

より小さい

左欄に指定した値や項目が、右欄の値や項目より小さいかを調べます。

比較基準の項目として、データタイプが「整数」の項目を指定した場合に選択できます。なお、数値を直接入力した場合は「整数」ではなく「文字列」のデータタイプとして扱われます。

以下

左欄に指定した値や項目が、右欄の値や項目と同じ値か、または小さいかを調べます。

比較基準の項目として、データタイプが「整数」の項目を指定した場合に選択できます。なお、数値を直接入力した場合は「整数」ではなく「文字列」のデータタイプとして扱われます。

より大きい

左欄に指定した値や項目が、右欄の値や項目より大きいかを調べます。

比較基準の項目として、データタイプが「整数」の項目を指定した場合に選択できます。なお、数値を直接入力した場合は「整数」ではなく「文字列」のデータタイプとして扱われます。

以上

左欄に指定した値や項目が、右欄の値や項目と同じ値、または大きいかを調べます。

比較基準の項目として、データタイプが「整数」の項目を指定した場合に選択できます。なお、数値を直接入力した場合は「整数」ではなく「文字列」のデータタイプとして扱われます。

左欄に指定した項目が、真(true)であるかを調べます。

比較基準の項目として、データタイプが「真偽」の項目を指定した場合に選択できます。

左欄に指定した項目が、偽(false)であるかを調べます。

比較基準の項目として、データタイプが「真偽」の項目を指定した場合に選択できます。

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