Microsoft OneDrive と dejiren の接続設定方法

このページでは Microsoft OneDrive と dejiren の接続設定について説明します。

前提条件・必要な権限

サービス名必要な権限権限が必要な場面
Microsoft Azureアプリケーション管理者・Microsoft Entra ID アプリの作成
・APIアクセス許可の設定
・クライアントシークレットの作成
OneDriveFiles.ReadWrite.All
Sites.ReadWrite.All
・ファイルの読み取り・書き込み
・サイトコレクションへのアクセス
dejirenVA 編集権限
(VA 管理者、もしくは VA 編集者ロールを付与されたアカウント)
・接続設定の作成
・Webhookの発行・管理

設定作業の流れ


設定作業は大きく3つのステップで構成されます。

1. Microsoft Azure でアプリを作成・設定
2. dejiren で接続設定を作成
3. webhook の設定・サブスクリプションの登録

設定手順

手順1. Microsoft Entra ID でテナントIDを確認


1. Microsoft Azure Portal にログインします。
https://portal.azure.com/


2. サイドバーの [Microsoft Entra ID] を選択します。


3.[概要] ページに表示される [テナント ID] を控えます。

手順2. アプリの登録


1. Microsoft Entra ID の管理画面で、サイドメニューの [アプリの登録] から [新規登録] を選択します。


2. アプリケーションの登録画面で以下を入力します。

設定項目設定値
名前Azure 上でこのアプリを識別するための任意の名称
サポートされているアカウントの種類この組織ディレクトリのみに含まれるアカウント


3. [登録] をクリックします。


4. 登録完了後、[アプリケーション (クライアント) ID] を控えます。

手順3. API のアクセス許可の設定


1. サイドメニューの [API のアクセス許可] から [アクセス許可の追加] を選択します。


2. [Microsoft Graph] を選択します。


3. [アプリケーションの許可] を選択します。


4. 以下の許可を検索して追加します。

項目説明
Sites.ReadWrite.Allすべてのサイトコレクションへの読み取りと書き込み
Files.ReadWrite.Allすべてのサイトコレクション内のファイルの読み取りと書き込み


5. [管理者の同意を与えます] をクリックし、[はい] を選択します。

手順4. クライアントシークレットの作成


1. サイドメニューの [証明書とシークレット] から [新しいクライアント シークレット] を選択します。


2. 説明を入力し、有効期限を [730 日 (24 か月)] に設定します。


3. [追加] をクリックします。


4. 生成された [値] を控えます。

⚠️ クライアントシークレットの値は再表示できません。必ず安全な場所に保存してください。

手順5. dejiren に接続設定を作成


1. dejiren のバーチャルアシスタント (VA) 管理画面にアクセスします。
http://www.dejiren.com/va


2. 画面上部の [接続設定] をクリックします。


3. [新規作成] をクリックします。


4. 「新しい接続設定を作る」で、[Microsoft OneDrive] を選択して [つぎへ] をクリックします。


5. 「接続設定をつくる」で各項目を設定して[作成する] をクリックします。。

設定項目設定値
接続名dejiren 内で接続設定を識別するための任意の名称
Microsoft App ID手順2-4 で控えた [アプリケーション (クライアント) ID]
クライアント シークレット手順4-4 で控えた [クライアントシークレットの値]
テナント ID手順1-3 で控えた [テナント ID]
監視するフォルダー監視対象のフォルダーパス(後で設定可能)

手順6. Webhook の設定

Webhook の発行


1. 作成した接続設定の詳細画面を再度表示します。


2. [webhook を発行する] をクリックし、表示された Webhook URL を控えます。

Webhook の登録(サブスクリプションの作成用VAの作成)


1. VA 管理画面で新しいVAを作成します。

 
2. 手順書編集画面に、高度な手順ブロック一覧の [Microsoft OneDrive] グループにある
[サブスクリプションの登録] ブロックを配置します。


3. 配置した[サブスクリプションの登録] ブロックの設定画面を表示して、
 [webhook URL] に、手順6-2で発行した Webhook を転記します。

 
4. 「サブスクリプションの登録」ブロックの「エラー設定」をクリックして表示します。


5. 「このブロックのエラー時のふるまい」を「VA設定に従う」から
  「手順書の実行を継続する」に変更して、[決定する] をクリックします。


6.手順書編集画面に、「手順ブロック一覧」の「チャット」グループにある
 「チャット送信」ブロックを配置します。

 
5. 配置した「チャット送信」ブロックの設定画面を表示して、
 「メッセージ」に「サブスクリプションの登録」ブロックの出力値から
 「実行結果」を選択します。

 
6. VA 手順書を保存し、VA の動作状態を「停止中」から「稼働中」に変更します。


7. 作成した VA を実行して、サブスクリプションを登録します。

 
これで、基本的な OneDrive 接続ができる状態となります。

手順7. Webhook の自動更新設定(推奨)

 
Webhook の有効期限切れを防ぐため、30 日ごとに自動更新する VA を設定します。


1. 新しい VA を作成し、VA が動くきっかけで [決まった時間に動く] を選択します。


2. 新規作成の詳細で、以下の各項目を設定し「作成する」をクリックします。

設定項目設定値
繰り返し
頻度30 日ごと
期間任意の開始日
無期限(設定しない)
開始時刻任意の時刻


3. 手順書編集画面に、高度な手順ブロック一覧の [OneDrive] グループにある [サブスクリプションの更新] ブロックを追加します。


4. 配置した [サブスクリプションの更新] ブロックの編集画面を表示して
 [webhook URL] に、手順6-2で発行した Webhook を転記して「決定する」をクリックします。

 
5. VA 手順書を保存し、VA の動作状態を「停止中」から「稼働中」に変更します。

その他

◆ OneDrive にファイルを格納したり、OneDrive 内のファイルを扱うには、
  手順ブロック一覧 の「ファイル・ストレージ」グループにある
  各ブロックを用いた VA を作成して利用します。

◆ この接続設定を用いて、SharePoint のファイルストレージに連携することも可能です。

Webhook の削除について

  • Webhook を任意のタイミングで削除する場合は、
    高度な手順ブロック一覧 の Microsoft OneDrive グループにある
    [サブスクリプションの削除] ブロックを使用した VA を作成して実行します。
  • 有効期限(30日)を過ぎると Webhook は自動的に削除されます。

#OneDrive #SharePoint #Microsoft #接続 #コネクタ #ストレージ #保管 #ファイル保存 #ファイルサーバ #データストア #格納