[dejiren AI] ご契約者さま向けナビページ

このページでは [dejiren AI] をご契約のお客さま向けに
各種ご案内と、関連情報へのリンクを記載しています。

[dejiren AI] について

 
[dejiren AI] は、dejiren に生成 AI 連携接続を標準搭載したプランです。
お客様が各生成 AI ベンダーと個別にご契約されることや接続設定を個別に設けられる必要がなく、dejiren のご契約だけで複数の生成 AI モデルをご利用いただけます。
(お客様が独自に作成された接続設定も並行してご利用可能です。)

プランの特徴

特徴内容メリット
生成 AI 連携標準搭載生成 AI サービスとの連携機能を標準提供個別契約不要で即利用可能
dejirenポイント生成 AI サービスの利用量に応じたポイント消費使用量の可視化と管理が容易
複数 AI 対応microsoft AzureOpenAI、OpenAI、Google VertexAI に対応用途に応じて最適な LLMを選択可能
統合管理システム管理画面での一元管理セキュリティとガバナンスの強化

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生成 AI 関連約款・ポリシー

ウイングアーク1stでは、弊社製品・サービスのご利用に際して、
生成 AI と連携する際の仕様と、利用時に遵守いただきたい事項を明記した関連約款と、
弊社の標榜する方針を明記したポリシーを規定しています。

生成 AI 連携機能のご利用に際しては、
製品ページに掲載の利用契約約款をはじめとした各約款類とともに
AIサービス 共通利用規約についてもご参照ください。

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システム管理

 
[dejiren AI] では、通常のシステム管理機能に加えて、生成 AI 固有の管理機能が追加されています。

ユーザー管理・ライセンス形態

[dejiren AI] では、ユーザーアカウントを2つの種別にわけて管理します。

VA の作成を行われるユーザーを「開発者
VA やチャットを利用するのみで VA を作成されないユーザーを「一般利用者
と規定し、それぞれの単位でユーザーアカウントのライセンスを計上します。

・「開発者」には、「システム管理者」、「VA管理者」、「VA編集者」、「データベース管理者」、
「データベース編集者」のいずれか、もしくは複数のロールに所属するユーザーが該当します。

・「一般利用者」は、「一般利用者」、「一般利用者(制限あり)」のロールに所属するユーザーが該当します。

※ 「開発者」のいずれかのロールと「一般利用者」のいずれかのロールの双方に所属するアカウントは、「開発者」に該当します。

ユーザー管理の重要ポイント

管理項目注意事項推奨対応
ライセンス配分開発者と一般利用者で料金体系が異なる。必要最小限の開発者数で運用
ロール変更一般利用者を開発者に変更するとき、開発者を一般利用者に変更するとき、それぞれの上限を超えないようにする。変更前に影響を確認
権限管理生成 AI 利用権限は別途管理が必要。利用ポリシーに基づいて設定

◆ロール変更について

例えば基本契約の一般利用者:10・開発者:3で、計13のライセンスを使い切っている状態で、
一般利用者のうちの1人を開発者に変更する際には
3人いる開発者の誰か一人分を一般利用者に変更してから実施する必要があります。

⚠️一時的に上限数を超過している警告が表示されますので、速やかにご変更ください

0. 通常時
 = 開発者3・一般利用者10
1. 開発者のうち一人を一般利用者に変更
 = 開発者2・一般利用者11
 (割り当て可能数上限を超過している警告表示)
2. 一般利用者を開発者に変更
 = 開発者3・一般利用者10

設定方法の詳細は下記ページをご参照ください。

ユーザーを作成・変更するとき 

ユーザーに付与する権限について

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[dejiren AI] での dejiren の運用

[dejiren AI] では、システム管理画面に当プラン専用の設定事項があります。

テナント全体として、
・利用を許可する生成 AI ベンダーの指定、
・接続設定の作成を許可するユーザーの選択、
・標準で試用する LLM の指定
など、設定事項のほか、
dejiren ポイントのご利用状態を確認する画面などが該当します。

生成AI運用設定項目

設定項目設定内容影響範囲
利用ベンダー設定利用可能な生成 AI サービスの選択・生成 AI 連携 VA の作成・更新
接続設定作成権限生成 AIとの接続設定を作成できるユーザー・生成 AI 連携 VA の作成・更新
・生成 AI 接続設定の作成・更新
(※他の接続設定には影響しません)
デフォルト LLMテナントの標準として使用する言語モデル・生成 AI 連携 VA の作成・更新時

設定項目の詳細は、下記ページをご参照ください。

システム設定画面の「生成AI設定」について
(利用ベンダー設定、接続設定の作成ユーザー、デフォルトLLM)

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dejirenポイントについて

[dejiren AI] でご契約いただいている生成 AI 連携のデータ利用量が記録されます。

  • dejiren ポイントは、ご契約の年単位で付与されるポイント合計内で各月の利用量を積算していき、翌年度になるとリセットします。
    (ポイント残があっても、翌年度への持ち越しはできません。)
  • もし契約年度内でポイントの不足が生じる見込みとなったときには、
    ポイントを追加でご購入いただくことが可能です。
    ご用命の際には担当営業までご連絡ください。
  • 基本付与ポイントを超過するご利用量となったとき、即時ご利用できなくなるということはございませんが、
    基本付与ポイント上限を超過する前に追加ポイントを購入されなかった場合には
    超過分にはペナルティレートが適用されます
  • 超過後に追加ポイントのご購入は可能ですが、
    最初の超過時に消費した分のポイントには適用されません。
  • 追加ポイントの反映には日数を要する場合がありますので、
    ご購入の際は余裕を持ってご連絡いただけますようお願い申し上げます。

システム管理画面の項目の詳細は、下記ページをご参照ください。

dejirenポイントのご確認について

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VAの管理について

[dejiren AI] での VA の作成や管理について、
基本的な作成方法と管理に際しての留意事項をご案内します。

※) 弊社が [dejiren AI] で提供する接続をご利用にならず、
  各ユーザー企業・団体様にてご契約されている生成AIとの接続設定を用いた VA の設定は
  こちらをご参照ください。

VA作成・管理のベストプラクティス

フェーズ推奨事項注意点
設計明確な用途定義、適切なAIモデル選択過度に複雑な設計は避ける
開発段階的な機能追加、テスト環境での検証本番環境での直接編集は避ける
テスト多様なケースでの動作確認想定外の入力への対応確認
運用利用状況のモニタリング、定期的な改善ポイント消費量の監視
保守プロンプトの最適化、エラー対応AIモデルの更新影響確認

[dejiren AI] での手順ブロックの仕様

 
各手順ブロックの規定仕様は下記の通りです。
それぞれの特性をご理解いただいた上でご利用ください。
※ 生成AIベンダの記載表記方法に倣い、MB(メガバイト)ではなくMiB(メビバイト)で記載しています。
 MB = 10の6乗バイト。1MB = 100万B
 MiB = 2の20乗バイト。1Mib = 104万8,576B
 1MB = 0.953674MiB 1MB ÷ 1.049 = 1MiB
 1MiB = 1.04858MB 1MiB × 1.049 = 1MB

【会話の送信】ブロック

言語モデルに会話(プロンプトメッセージ)を送信します。会話の流れを覚え、その流れを踏まえて会話します。ただし、会話の内容は最後の会話から30分を経過すると忘れます。また、50回分の会話を記憶しています。

データの
入力/出力
設定項目データ型生成AI規定事項仕様
入力メッセージ文字列共通最大文字数メッセージ入力欄は10,000文字
入力会話を記録する真偽型共通会話履歴の最大数50
会話履歴の最大文字数なし
会話履歴の保持期間最後の会話から30分 (30分経過後、新たに会話を始めるときにリセット)
会話の終了ブロックで即座に履歴が削除される
入力ファイルファイル型OpenAI対応ファイル型jpeg, png, webp, gif, pdf
Azure OpenAI対応ファイル型jpeg, png, webp, gif
Google VertexAI対応ファイル型下記公式情報の記載に準ずる。
https://ai.google.dev/gemini-api/docs/image-understanding?hl=ja
https://ai.google.dev/gemini-api/docs/video-understanding?hl=ja
https://ai.google.dev/gemini-api/docs/audio?hl=ja
OpenAI、
Azure OpenAI、
Google VertexAI
ファイルサイズ制限20 MiB
※Google VertexAIはリクエストボディ全体で20 MiB
入力temperature(温度)倍精度浮動小数点数型OpenAI、
Azure OpenAI、
Google VertexAI
値の範囲0 〜 2.0
入力トップP倍精度浮動小数点数型共通値の範囲0 〜 1
入力トップK倍精度浮動小数点数型OpenAI、
Azure OpenAI
設定項目なし
Google VertexAI値の範囲1 〜 40
入力トークンの上限整数型共通値の範囲各サービスのLLMにより異なる
入力Web検索を使用する真偽型OpenAI、
Azure OpenAI
設定項目なし
Google VertexAIWeb検索する現状はweb検索は不可
出力生成AIからの返信文字列型共通
出力使用モデル文字列型共通
【音声文字起こし】ブロック

入力した音声ファイルを文字起こしします。

データの
入力/出力
設定項目データ型生成AI規定事項仕様
入力音声ファイルファイル型OpenAI、AzureOpenAI対応ファイル形式mp3、mp4、mpeg、mpga、m4a、wav、webm
Azure AI Speech対応ファイル形式wav、mp3、OGG、flac、mp4
Google VertexAI対応ファイル形式mp4、mpeg、mpga、m4a、wav、webm
OpenAI、AzureOpenAIファイルサイズ制限25MiB
Azure AI Speech300MiB
Google VertexAIdejirenの上限
OpenAI、AzureOpenAI音声長上限なし
Azure AI Speech120分
※1:58:39の音声で書き起こしができることを確認
Google VertexAI480分
※1:58:39の音声で書き起こしができることを確認
入力入力言語文字列型共通英語、日本語
入力temperature(温度)倍精度浮動小数点数型OpenAI、AzureOpenAI値の範囲0~1
入力話者分離真偽型Azure AI Speech話者分離規定はOff
入力話者分離の最少人数整数型Azure AI Speech話者分離の最少人数1~9
入力話者分離の最大人数整数型Azure AI Speech話者分離の最大人数2~10
入力プロンプト文字列型プロンプトdejirenの上限と同等
出力テキスト文字列型テキスト文字起こしのテキストを出力します。
※出力例
お疲れ様です、定刻になりましたので打ち合わせを開始いたします。
よろしくお願いします。
出力話者分離テキスト文字列型話者分離テキスト発言の先頭に発言者を表示した文字起こしのテキストを出力します。
※出力例
[speaker:1]お疲れ様です、定刻になりましたので打ち合わせを開始いたします。
[speaker:2]よろしくお願いします。
出力言語文字列型言語OpenAI:モデルが認識した言語 (gpt-4o-transcribe, gpt-4o-mini-transcribeでは入力言語がそのまま入る)
Azure OpenAI:モデルが認識した言語
Azure AI Speech:モデルが認識した言語
Google VertexAI:モデルが認識した言語
【OCR (文字認識)】ブロック ※オプション

AIモデルの画像認識機能を利用して、設定した項目のテキストを抽出します。

データの
入力/出力
設定項目データ型生成AI規定事項仕様
入力画像ファイルファイル型OpenAI、AzureOpenAI対応ファイル形式jpeg, png, webp, gif
Google VertexAI対応ファイル形式jpeg, png, webp
OpenAI、AzureOpenAIファイルサイズ制限20MiB
Google VertexAIファイルサイズ制限7MiB
入力スキャンの精度を上げるためのヒント文字列型共通最大文字数1,500 文字
入力取得項目OCR取得項目型共通項目数上限50
項目名の最大文字数なし
ヒントの最大文字数1,000 文字
項目名の文字数+ヒントの文字数の最大100,000 文字
入力明細を取得する真偽型共通明細取得規定はOff
入力明細取得項目OCR取得項目型共通項目数上限50
項目名の最大文字数なし
ヒントの最大文字数1,000文字
※制限なしに変更するとの記載あり
項目名の文字数+ヒントの文字数の最大100,000 文字
入力回転角度整数型0 〜 359
入力プロンプトのバージョン文字列型
入力プロンプトの言語文字列型
出力取得項目値動的オブジェクト型
出力明細取得結果(1件目)動的レコード型
出力明細取得結果(リスト)テーブル型
【OCR (画像識別)】ブロック ※オプション

AIモデルの画像認識機能を利用して、投稿した画像を設定に基づいて識別します。
識別名と画像が回転していた場合に回転角度を読み取ります。

データの
入力/出力
設定項目データ型生成AI規定事項仕様
入力画像ファイルファイル型OpenAI、AzureOpenAI対応ファイル形式jpeg, png, webp, gif
Google VertexAI対応ファイル形式jpeg, png, webp
OpenAI、AzureOpenAI、Google VertexAIファイルサイズ制限20MiB
入力スキャンの精度を上げるためのヒント文字列型共通最大文字数1,500 文字
入力OCR画像認識の設定テーブル型共通項目数上限50
項目名の最大文字数なし
ヒントの最大文字数1,000文字
項目名の文字数+ヒントの文字数の最大100,000 文字
入力回転角度整数型共通0 〜 359
入力プロンプトのバージョン文字列型共通
入力プロンプトの言語文字列型共通
出力識別名文字列型共通
出力回転角度整数型共通
出力回転補正した画像ファイルファイル型共通出力ファイル形式入力と同じ形式 (圧縮される可能性はあります)

主要設定項目について

  • 温度設定 (Temperature)
     
    • 言語モデルの出力の多様性やランダム性を調整する設定項目です。
    • 値が低い(例:0に近い)ほど、より決定的で予測可能な出力を生成しやすくなります。
    • 値が高い(例:1以上)ほど、出力の多様性が増し、創造的かつ変化に富んだ応答となる可能性が高くなります。
  • トップP
     
    • トップP(核サンプリング):
      生成AIが回答を作成するとき、ある文節の次の文節候補を選ぶ際に、確率の高い候補から順に対象にしていき、候補に追加された対象の合計の確率が指定されたP(例:0.9、90%)に達するまでの候補を使って文章を構成し、多様性と制御のバランスをとります。

       

 
詳細はこちらをご参照ください。

生成AI連携VAの作り方

音声ファイルの文字起こし

さまざまなファイルの記載情報を文字起こし (OCR)

アプリVAについて

アプリVAでOCR

VAのメンテナンス時の留意点

  • システム環境設定の [デフォルトLLM] で設定している生成AIモデルを変更すると、
    関連するすべてのVAに影響します。
    例えばデフォルトLLMで OpenAI gpt モデルを指定していた状態から
    Google VertexAI gemini モデルに変更すると、
    デフォルトLLM を使用する設定の VA がすべてGoogle VertexAI gemini モデルへの接続に変わります。
    これにより、生成AIからの回答に、LLM ごとの特色・特性が影響する場合があります。
     
  • 生成 AI の回答トークン数の値を指定することは出来ません。
    もし回答トークン数を限定したい場合には、回答文字数を制限する指示を指定してください。
    (「会話の送信」ブロックのみ)
     
  • temperature(温度)・トップP の値は、
    1項目ずつ、各初期値から段階的に変更されることを推奨します。
    ※ 設定値の組み合わせにより、適切な結果が得られないことがあります。
     
  • 通常、VA は手順に設定したブロックの最終処理から 30 分、もしくは処理回数 1,000,000 回のいずれか到達の早い方を以て処理の有効期限として、手順書進捗が途中であっても処理を中止します。
    ただし、生成AI との連携においては、音声ファイルの文字起こしなど、処理時間が VA の標準規定の 30 分以内に間に合わないことも考慮し、例外的に 30 分以上であっても VA の処理が継続となる場合があります。
    この際、処理の途中経過・状態を確認する術はありません。
     
  • 生成 AI への連携に際しては、一定時間あたりの最大実行限度回数があり、その上限に達した場合には処理が中断状態となることがあります。(TPM/RPM)
    「繰り返し処理」を用いるなど、一度に大量のデータを送る可能性がある場合には、ループ回数により「スリープ」による待機時間を設け、一定時間内に生成 AI に送るデータ量に余裕を持たせます。

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[dejiren AI lite] (旧称:「スタンダード」プラン)から契約変更された方へ

 
◆ これまで、[dejiren AI lite] (旧称:「スタンダードプラン」) をご契約頂いていたお客様が
  [dejiren AI] に契約を変更され、
  [dejiren AI lite] (旧称:「スタンダードプラン」) でご利用だったときに作成した
  生成 AI に連携する VA を [dejiren AI] での弊社提供接続設定に変更される場合について、
  移行方法を下記のページにまとめています。

移行時の確認事項

確認項目内容対応方法
既存 VA 接続設定個別契約の AI 接続設定の確認[dejiren AI] 専用接続への切り替え
API キー管理不要になる API キーの整理セキュアな削除処理
動作検証切り替え後の動作確認段階的な移行推奨

移行のメリット

  • コスト削減:個別のAI利用料が不要に
  • 管理簡素化:API キー管理が不要
  • 機能拡張:複数 AI の使い分けが容易
  • サポート充実:ウイングアーク1stによる一元サポート

設定に関する詳細は下記ページをご参照ください。

直接契約の生成AIと接続しているVAを、ウイングアークが提供する生成AI接続に変更するとき

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